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もしもの世界

 がんばれ現場監督 

   ~もしもの世界~

 

早朝にランニングしているといいこともあります。

 

普段は交通量の多い道路ですが、その一瞬は

車も人もいませんでした。

 

特に何という訳でもないのですが...。

車道のど真ん中に立ち、まっすぐに伸びた直線の道路を見ながら、

 

「おーッ、スゲェ」と感動しました。

 

その後ふと考えました。

 

この道路、今から50年前には田んぼか山林だったんだろうなと。

 

そして、今から50年後はどうなっているのだろうかと

 

僕たち建設技術者は、インフラを整備することでより

快適で安全な世の中をつくっているという誇りがあります。

 

現場の仕事は決して楽ではないですが、いまつくっている道路や建物は、

人類史上最高レベルだという自負を持って仕事をしています。

 

50年前と比べて建設技術も格段に進歩しました。

 

 

でも

 

 

さらに50年後には空飛ぶ車が当たり前になっているかもしれません。

 

そうなれば、いま苦労してつくっている道路もトンネルも、橋梁も

すべて必要なくなってしまうのではないでしょうか。

 

あんなに苦労してトンネルを掘るよりも、高い山でもひとっ飛びに

なるなら、その方がずっと楽チンです。

 

ひょっとするとそんな時代が来るのかもしれません。

 

 

でも、でも、それでも...、

 

現代に生きている僕たちは、持てる技術を駆使して、

人類史上最高のものをつくるだけです。

 

僕たちは、いつの時代もそうして生きてきました。

 

たとえどんな未来が待っていようと、

今できることを精いっぱいやるだけです。