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ヘルメットは語る

 

がんばれ現場監督 ~ヘルメットは語る~

 

 

先日、ある高速道路の高架橋大規模修繕工事の

現場に行きました。

 

橋梁の補修工事は、国道直上の吊り足場の

中での施工になります。

 

大規模修繕工事では、通常の建設工事と違って

同じような作業が延々と続きます。

 

狭い吊り足場の中で中腰になりながらの施工は、

ただでさえ辛いのですが、冬は寒く、夏は酷暑

の職場環境となります。

 

建設業での最大の喜びである完成の瞬間も

「きれいになった」程度にしか、感じないの

かもあしれません。

 

そんな地味できつい工事を、長期間にわたって

やってくれてる職人さんたちがいます。

 

そこには、感謝しかありません。

 

また、事務所のヘルラックに並んだ職員の

ヘルメットを見ると、どのヘルメットも、

橋梁の桁にぶつけたキズや塗装がいっぱい

ついていました。

 

彼ら彼女らもまた、職人さんと一緒になって、

狭い吊り足場の中で毎日頑張っているんだなと、

思いながらしばらく見つめてしまいました。

 

維持修繕工事は、新設工事と比べると決して

華々しいものではありません。

 

でも、現存する貴重な社会資本の延命

のためには必要な仕事です。

 

高度成長期に一斉につくられた構造物の

経験劣化が進み悲鳴を上げている社会資本を

支えるこうした仕事は、今後ますます重要に

なってきます。

 

 

そんな仕事を、一生懸命やってくれている

若い職員たちがいることに、胸が熱くなりました。

 

ここにも、やはり感謝しかありません。