サンタさんの雪かき
クリスマスイブに雪なんかが降ると
ホワイトクリスマスとかいって
ロマンチックですが…!
建設現場では大変なことになります。
北陸など雪深いところでは、冬場は工事が
できませんが、中には雪が降っていても
できる工事があります。
それは、トンネル工事です。
僕が昔、施工していたトンネルは岐阜県と
富山県の県境でしたが、その地域は、
合掌造りで有名な地域でもある豪雪地帯です。
確かにトンネルの中には、雪が降りませんが、
トンネルの入り口までの道には、ガッツリ雪が
積もります。
国道は除雪車が来ますが工事用道路は自分たち
で雪かきをしなければいけません。
トンネルは昼夜2交代で掘るので、その雪を
24時間体制で雪かきしなければならないのです。
建設の万能機械であるバックホウ等キャタピラー
の機械は、凸凹したところやぬかるみみたいな
ところは得意なんですが、凍結したところや
雪が踏み固められたところは、ツルツル滑るんです。
坂道なんかでは、まるでワルツでも踊っているか
のようにクルクルまわってしまい危険なんです。
そこで活躍するのが、ホイールローダーです。
この重機は4輪駆動のでっかいタイヤなんですが、
そこに専用のチェーンを巻きます。
だからがっちり雪道をグリップして、雪を
すくうことができるんです。
よく車のチェーンの音って、なんだかサンタさんの
ソリの音みたいなんて言いますが、
実際の雪かきは、ホント大変です。
当時、僕は子どもがまだ小さかったんで単身赴任
だったのですが、週末に名古屋に帰ると、
車の屋根に30cmくらい雪を積んで帰って
きました。
単身赴任で淋しい思いをさせていましたが、
その雪を見て、子どもは喜んでました。
そういう意味では、少しだけサンタ
さんっぽかったかもしれませんね(笑)。
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