鉄道が安全に運行できる様にレールの歪みを直す線路保守やメンテナンスの工事、快適な乗り心地を実現するための軌道整備、新設工事等を行います。線路は主にレール、マクラギ、バラスト(小石)で構成されています。
多くの職人さんが様々な工事を行うことで、鉄道工事を形作っています。
※工事名をクリックすると詳しい説明が読めます。
■レール交換工事
毎日たくさんの列車が通るレールは摩耗する為、安全な運行を保つためには、定期的な交換作業が欠かせません。
レールには25mの定尺レール、25~200mの長尺レール、200m以上のロングレールの種類があり、振動や騒音が少なくなる為、多く採用されているロングレールの交換作業は特に腕の見せ所です。
■マクラギ交換工事
レールを支えて列車の重さを分散させる役目があるマクラギは、重さや揺れ、日々の風雨によって劣化や損傷が起こる為、安全と乗り心地を保つために交換作業が必要です。マクラギは用途別に「並マクラギ」「橋マクラギ」「分岐マクラギ」等の種類に、また、材質別に「木マクラギ」「PCマクラギ」「合成マクラギ」等の種類に分かれます。
■線路切替工事
線路切替工事とは、線路のルートを切り替える工事です。
あらかじめ敷設しておいた線路に旧線路を切断して枕木ごと移動させる「線路移動」、新たに分岐器挿入、撤去する「分岐器挿入」、「分岐器撤去」、現在ある線路よりも高い場所へこう上させる「線路こう上」、現在ある線路よりも低い場所へ低下させる「線路低下」と大きく分けて5種類の作業があり、これらを組み合わせて工事が行われることが多いです。
鉄道に関わる仕事をいくつか詳しくご紹介します。
電車が走る線路をつくったり、維持補修する仕事を「軌道工」といいます。軌道工事は毎日どこかで行われていますが、電車が止まった夜間に行われる為、あまり見かけることはありません。ですが、毎日何十万人というお客さまに「安全・安心・安定」を届けるとても大切な、まさに裏方の仕事なのです。
また、鉄道の立体交差事業は、工事の完成まで何年も費やす大事業です。その最大の大仕事が、新しく造られた高架構造物へ線路を切り替える工事です。列車は運休や遅延させられないので、この「切り替え工事」は、最終電車が通過した後から、始発電車がくるまでの約4時間で完成させます。昨日まで造っていた新しい線路に電車が通った時は、感動以外の何ものでもありません。何回経験してもシビレます。